録画・保存容量
防犯カメラの録画に必要な保存容量は?
ビットレートと録画時間から、1台・4台・8台の防犯カメラに必要なHDD容量を計算します。
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防犯カメラの必要台数は、建物の広さだけでは決まりません。出入口で顔を確認したいのか、駐車場全体を見たいのかなど、目的ごとに必要な画角を整理し、死角・保存容量・PC負荷まで含めて台数を決める方法を解説します。
最初にカメラの台数を決めるのではなく、監視したい場所と目的を書き出します。住宅なら玄関、勝手口、駐車場所、庭、側面通路。店舗なら入口、レジ、売場、倉庫、スタッフ用出入口などです。
さらに、その場所でどの程度の情報が必要かも考えます。「玄関に人が来たことが分かればよい」と「来訪者の顔を後から確認したい」では、必要な画角や設置位置が違います。
カメラごとに「この1台で何を確認するのか」を一文で説明できる状態にすると、不要な重複を減らしやすくなります。
広角カメラは広い範囲を一度に見渡すのに便利ですが、画面内の人物や車両は小さくなります。逆に、玄関やゲートへ画角を絞れば顔や服装、車両の特徴を確認しやすくなりますが、周囲全体は映りません。
「できるだけ1台で済ませたい」と超広角カメラだけに頼ると、事故後に見返したとき「人は映っているが小さすぎて分からない」ということがあります。重要な出入口では、全景用とは別に確認用の画角を用意する方が有効な場合があります。
| 台数 | 構成例 | 注意点 |
|---|---|---|
| 2台 | 小さな住宅の玄関+裏側、小規模オフィスの主要2方向 | 優先順位を明確にしないと死角が多くなる |
| 4台 | 住宅の主要4方向、店舗の入口・レジ・売場・倉庫 | 全景用と確認用の役割が偏っていないか確認 |
| 8台 | やや大きな住宅、店舗、事務所、複数の通路や出入口 | PC性能、PoE電源、録画容量の確認が重要 |
| 16台以上 | 倉庫、複数階の施設、複数ゾーンを持つ事業所 | ネットワーク設計、権限管理、保存期間、運用担当まで計画 |
これは「この規模なら必ずこの台数」という基準ではなく、あくまで考え方の目安です。小さな店舗でも出入口が複数あり、レジや高価な商品を個別に確認したいなら6台以上になることがあります。逆に、監視目的が限定されていれば大きめの住宅でも4台で十分な場合があります。
紙や図面にカメラ位置とおおよその画角を書き込み、壁の角、柱、棚、ドア、植栽、駐車車両などで隠れる場所を確認します。可能なら本設置する前に仮止めして、昼と夜の映像を実際に見てください。
昼間は十分でも、夜間になると赤外線が壁に反射したり、車のヘッドライトで白飛びしたり、暗部ノイズが増えたりして、必要な情報が見えなくなることがあります。必要台数は平面図だけでなく夜間映像を見て決める方が確実です。
隣り合うカメラの画角を少し重ねると、人が1つのエリアから別のエリアへ移動する流れを追いやすくなります。ただし、ほぼ同じ画面を何台も録画するほど重ねると、容量と管理の負担だけが増えます。
追加購入の前に、今あるカメラを数メートル移動する、取付高さを変える、レンズの画角を調整するだけで改善できないか試してください。位置を少し変えるだけで人物が大きく映り、1台追加するより効果が高いことがあります。
特に玄関では、天井近くから斜め下を広く撮るより、人の顔が見える高さ・角度を優先した方が、後から確認する目的には有効です。
Security Eyeなどで複数のIPカメラを1台のWindows PCへ集約する場合、負荷はカメラ台数だけでは決まりません。解像度、フレームレート、H.264/H.265などのコーデック、ビットレート、同時表示するストリーム数によってCPU/GPU負荷が変わります。
たとえば8台でも低解像度・低フレームレートなら軽く動くことがありますが、4K/30fpsの映像を多数同時にデコードすれば負荷は大きくなります。最初は少ない台数で始め、CPU、メモリ、ネットワーク、ディスク書き込みを確認しながら増やすのが安全です。
カメラがメインストリームとサブストリームを提供している場合、録画には高画質のメインストリーム、一覧表示には軽いサブストリームを使えるソフトでは、表示負荷を抑えられることがあります。
同じビットレートで録画するなら、必要な保存容量はおおむねカメラ台数に比例します。4 Mbpsのカメラを8台、24時間連続録画すると理論上は約345.6 GB/日です。30日分なら10 TBを超える容量になります。
動体検知録画やスケジュール録画を使えば減らせますが、実際の録画率によって差が大きいため、余裕を持って設計してください。計算方法は防犯カメラの録画に必要な保存容量で解説しています。
PoEスイッチを使う場合はポート数だけでなくPoE電力の合計も確認します。ネットワーク側では、複数カメラのストリームが集中するスイッチや録画PCのLANポートに十分な帯域があるかも重要です。
カメラを1台増やすたびに、IPアドレス、パスワード、ファームウェア、ネットワーク帯域、録画容量、故障確認といった管理対象も増えます。似た画角を増やすだけなら、保守の手間に対して得られる情報が少ないことがあります。
「このカメラを外したら、どんな重要情報が失われるか?」と考えてください。答えがはっきりしないなら、台数より配置を見直す価値があります。
小さな店舗なら、①入口で人物を確認するカメラ、②レジ周辺、③売場全体、④倉庫やスタッフ用出入口、という4視点が出発点になります。店舗の形、死角、高価な商品を置く場所、出入口の数によって5~8台へ増えることもあります。
レジ用カメラには、店内全体を映す広角カメラとは別の役割があります。手元と利用者が分かるように画角を絞るなど、目的ごとに設計すると台数を有効に使えます。
住宅では、玄関、勝手口・庭、駐車場所、建物の側面通路などから優先順位を付けます。道路を広く映すことより、自宅敷地へ入る経路を確実に捉える方が役立つ場合があります。
カメラの向きによっては隣家や公道を必要以上に撮影してしまうため、プライバシーや地域のルールにも配慮してください。
倉庫や複数階の施設では、全体を一度に数えるより「外周」「出入口」「内部の移動経路」「重要エリア」のように分けると整理しやすくなります。まず人物や対象を確認する必要がある地点へカメラを置き、その後に全体状況を補うカメラを追加します。
最適な台数は「できるだけ多く」ではありません。必要な場所を必要な画質で確実に撮影し、その映像をPCやネットワークが安定して保存・管理できる範囲に収めることが大切です。
Security Eyeは、IPカメラやWebカメラの監視・録画、動体検知、スケジュール、通知、Webブラウザーからの遠隔表示に対応したWindows用監視ソフトです。